スキーバストはスキーに行くバスツアーのことを指します。スキー専用のバスのために、たまにスキー以外の利用者もいるかもしれませんが、ほとんどの人はスキーをする目的にバスに乗車しています。スキーバスは最近では当たり前になっていますが、過去にはどのような運行状況だったでしょうか。スキーバスの歴史は意外と古く、今から40年以上前にはすでにあったのです。
ですが、今のように、全国のスキー場へ行けるような物ではなく、ごく限られた一部のスキー場に向けての便しかありませんでした。現在と違い、スキー以外でもバスの運行本数、特に中距離バスや長距離バスの本数は少なかったのです。その理由の1つに現代のように高速道路があまり無かったことが考えられます。現代は、高速道路が無い都道府県はほとんどありません。
スキーで有名な群馬県や新潟県、富山県、石川県、兵庫県そして福島県や山形県などは都心部から高速道路を利用すると2、3時間で到着できる所も多くなっていますが、今よりも交通渋滞がたいしたことがなかった40年前や50年前はそれほど高速道路に頼らなくても問題が無かったのです。そのような理由からスキーバスの運行が少なかったのです。スキーバスの本数が増えてきたのは1980年代後半からです、当時は好景気のまっただ中で、しかも高速道路も増えて来ましたので、バスをスキー場まで走らせると土曜日や金曜日の夜はすぐに満車になるほどでした。